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放射線のプロフェッショナルに触れて:国家公務員インターンシップ体験記

放射線のプロフェッショナルに触れて:国家公務員インターンシップ体験記

原子力規制委員会職場体験プログラム(令和7年度夏季)
竹田翠帆さん(健康福祉学部放射線学科4年生)

インターンシップに参加した理由

原子力規制庁の業務を通じて、放射線に関する知識が医療分野以外でどのように社会に貢献しているのかを知りたいと考え、インターンシップに参加しました。また、国家公務員として働く方々の実際の業務や考え方に触れることで、将来の進路をより多角的に検討する機会にしたいと思いました。

印象に残ったこと

インターンシップ3日目に、原子力規制委員会の委員の方と直接お話しする機会があり、特に印象に残っています。職員の方々の出身学部や入庁までの経歴が非常に多様であったことから、「大学時代に学んだことだけで自分の専門が決まるわけではない」というお言葉をいただきました。その言葉が心に強く残り、自分自身もより広い視野を持って就職活動に取り組む必要があると感じました。

インターンシップを通して学んだこと

参加前は、国家公務員の仕事について明確なイメージを持てていませんでした。しかし、実際に同じオフィスで職員の方々と過ごし、職場の雰囲気に触れる中で、職員同士や部署間、さらには他の関係機関との間で綿密な連携や情報共有が日常的に行われていることを知りました。

ひとつひとつの業務に対する責任感や、チームワークの重要性を実感するとともに、自分が将来、社会にどう貢献できるかを深く考える貴重な機会となりました。また、他のインターン生との交流を通じて、お互いの学んできた分野や将来の展望について語り合う中で、自身の進路についても改めて見つめ直すことができ、非常に有意義な時間となりました。

5日間で実感した、社会を支える研究の力

5日間で実感した、社会を支える研究の力

原子力規制委員会職場体験プログラム(令和7年度夏季)
朝香千咲稀さん(大学院人間健康科学研究科放射線科学域1年生)

インターンシップに参加した理由

私は、先輩が原子力規制庁に入庁したことをきっかけに、同庁の業務に関心を持ちました。具体的にどのような仕事をしているのかに加え、職場の雰囲気や働く環境についても知りたいと考え、今回のインターンシップに参加しました。

印象に残ったこと

5日間のプログラムでは研究部を訪問し、実際に研究がどのように進められているのかを学ぶことができました。特に印象的だったのは、研究で得られた成果が原子力規制の基準や判断に直接反映されている点です。インターンに参加する前は、国家公務員としての研究職の業務を具体的にイメージできていませんでした。しかし、規制庁における研究は学術的な成果を生み出すだけではなく、社会の安全に直結しており、その意義の大きさとやりがいを強く感じました。

インターンシップを通して学んだこと

今回の経験を通じて、研究成果をいかに社会へ還元するかを意識して取り組む姿勢の重要性を改めて実感しました。今後は自身の研究活動においても、社会への応用を念頭に置きながら取り組んでいきたいと考えています。
また、多様なバックグラウンドを持つ方々と協働することの大切さも学びました。規制庁には、原子力や工学、医学といった理系分野の専門家だけでなく、原子力に直接関わりのない分野を専攻していた方や文系出身の方も在籍しており、それぞれの専門性を活かして業務が進められていました。異なる立場の知識が組み合わさることで、より幅広い視点から安全を守る仕組みが築かれていることを知り、他分野との連携の重要性を実感しました。

今回の経験を通じて、研究職の魅力を改めて感じるとともに、自身の将来を考える大きなきっかけとなりました。