INTERVIEWS

キャリアインタビュー

研究室での経験が現場につながった ― JAEAで歩み始めた私のキャリア

日本原子力研究開発機構(2025年度入職)
伊藤聡志さん
2024年度 大学院人間健康科学研究科 放射線科学域 博士前期課程 修了

Q1:入職の経緯は?

放射線技師免許を取得後、研究室で環境放射線について研究しており、過去の原子力施設の事故に起因する人工放射性核種を扱うことがありました。自分の築いてきた キャリアを活かすことや、事故を防止できるような原子力施設の管理について考えることが増えたことから、現在勤めている日本原子力研究開発機構(JAEA)の核燃料サイクル工学研究所で募集していた東海再処理施設の学生向け見学会に参加しました。そこで国家的に重要な取組みである廃止措置(原子力施設の解体撤去)を約 70 年かけて進めていく計画があり、そのスケールの大きさに魅力を感じたと同時に、対応していただいた職員の誠実さや職員同士がやり取りする雰囲気が気に入り、入職しました。

Q2:業務内容は?

所属している課では、過去の再処理運転時と今後の廃止措置時に発生する低放射性廃棄物を処理する施設を所掌しており、低放射性固体廃棄物を安全に焼却処理し、⾧期にわたり設備の性能を維持できるように設備の点検やメンテナンス等を行っています。また、低放射性液体廃棄物をセメント固化する設備の新規導入や運転に向けた施設の管理に係る業務を担っています。JAEAでは、前述のような施設見学会を開催していますが、私の働いている施設では、実際に放射性廃液の処理を始めた後では、人が立ち入ることが難しい部屋にある設備を今だけ間近で見学することもできますので、皆さんの参加をお待ちしています。

Q3:仕事のやりがいは?

上司や先輩の指導やサポートに支えられ、気軽に意見を言い合える職場で成⾧しながら働けることにやりがいを感じています。業務に追われる忙しい日々ですが、達成感が大きいことも魅力です。配属して間もない私にも重要な訓練や施設見学の対応を任せられており、期待されていることを実感でき、大きな励みとなっています。時に息詰まることもありますが、休日(土日祝)に加え年 20 日支給される有給休暇や夏期休暇を使ってリフレッシュできる点も働くモチベーションの維持につながっています。

Q4:企業就職を目指す人へメッセージ

放射線技師として医療機関への就職も考えていましたが、JAEA の見学会に参加し、JAEA は原子力に関する研究と技術開発を行う国立研究開発法人であり、私の専攻と関連する医療用 RI の製造・技術開発、α線治療に関する技術開発、環境動態に関する調査・研究なども行っていることを知り、医療系出身者で放射線防護等に関する知識などをベースとしながら多様な業務に挑戦できる環境に興味が沸いたことから入職を決めました。企業や研究所の就職も考えている方であれば、積極的に説明会やインターンなどに参加し、その企業や研究所を知ることをお勧めします。就職先は医療関係に限らず、自分の強みを活かせる選択肢も色々あります。最後に私の経験ですが、就職活動では行動力とコミュニケーション力が重要です。学生のうちから、このスキルを身につけた方が有利です。学生の皆さん、自分の選んだ選択肢を信じて学生生活や就職活動を頑張ってください。

核燃料サイクル工学研究所 TRP 廃止措置技術開発部 固体処理課

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